この講義で学ぶこと
- 著作権(=作品を作った人が持つ権利)の基礎を知る
- 肖像(=人の顔や姿に関する権利)と商標(=ブランドのロゴ・名称の権利)の基礎を知る
- 「確認が必要」と判断できる感覚を身につける
対象者
- 第11章まで(販売・発信の基礎)を終えた人
- 作品を人に渡す・公開する前に注意点を知りたい人
事前準備
- 公開・販売を検討している作品
- 本講義は一般的な説明であり、法律の専門的判断ではない点の理解
本文
結論として、画像を人に渡す・公開するときは、他者の権利を侵していないかの確認が必要です。本講義は一般的な基礎の説明であり、個別の法律判断ではありません。判断に迷う場合は、必要に応じて専門家や公式情報で確認してください。
基礎となる3つの権利:
- 著作権: 絵・写真・キャラクターなど、作った人が持つ権利です。他者の作品をそのまま使うと問題になることがあります。
- 肖像: 実在する人の顔や姿に関わる権利です。実在の人物に似せた利用は注意が必要です。
- 商標: ブランドのロゴ・名称などの権利です。ロゴや商品名を無断で使うと問題になることがあります。
確認が必要になりやすい例:
- 既存のキャラクターや作品に似せた画像
- 実在の人物・著名人に似せた画像
- 企業ロゴ・商品名・ブランドが写り込んだ画像
これらは「使ってよいか分からない」段階で立ち止まり、権利関係の確認が必要です。あわせて、使ったモデルやLoRA(=追加学習データ)のライセンス、出品先の規約の確認も必要です(次の講義以降で扱います)。
手順
- 作品に既存キャラ・実在人物・ブランドの要素がないか見る
- 似ている・写り込んでいる要素があれば書き出す
- その要素が「使ってよいか」を公式情報などで確認する
- 不明なものは公開・販売を保留する
- 確認できたものだけ次の工程へ進める
よくあるつまずき
- 「似ているだけなら大丈夫だと思った」→ 原因: 自己判断 → 対処: 不明なら保留し確認する
- 「背景に小さくロゴが写っていた」→ 原因: 写り込みの見落とし → 対処: 等倍で写り込みを確認する
- 「これは合法か断定したい」→ 原因: 教材に法的判断を求めている → 対処: 必要に応じて専門家・公式情報で確認する
実践課題
実践課題:権利の洗い出しをする
- 目的: 作品に権利上の注意点がないかを確認できるようにする
- 取り組む内容: 作品3点について、既存キャラ・実在人物・ブランドの要素がないかを確認し、「問題なし/要確認」を記録する
- 成果物: 3点の権利確認メモ
- 所要時間の目安: 15〜20分
- できたの判定: 3点を3つの観点で確認し記録できた
- ヒント: 少しでも不明なら「要確認」にする
チェックリスト
- ☐ 著作権・肖像・商標の違いを説明できる
- ☐ 確認が必要になりやすい例を挙げられる
- ☐ 不明なものは保留して確認する判断ができる