この講義で学ぶこと
- 「クラウド」と「ローカル」という2つの始め方の違いを理解する
- それぞれの長所・短所をざっくり把握する
- 自分がどちらを検討すべきかの判断材料を得る
対象者
- 第1章を読み終えた人
- これから実際に環境を用意したい人
事前準備
- 特になし(読むだけでOK)
- ch01-03の用語集を読んでおくと理解しやすいです
本文
AI画像生成を始めるには、画像を作る処理を「どこで動かすか」を決める必要があります。大きく分けて2つの方法があります。
クラウド(=インターネット上の他社のコンピューターを借りて動かす方法)
代表例が Google Colab(=Googleが提供するクラウド上の作業環境)です。自分のパソコンの性能に左右されにくく、高性能なパソコンを持っていなくても始められる場合があります。
準備が比較的かんたんで、最初の1枚までが早い傾向があります。一方で、利用時間や使える機能に制限がある場合があり、無料・有料プランの規約確認が必要です。また、ネット接続が前提になります。
ローカル(=自分のパソコンの中で動かす方法)
自分のパソコンに道具(Forge・ComfyUI など)を入れて動かす方法です。一度整えれば、ネットがなくても、回数や時間を気にせず使いやすくなります。一方で、ある程度の性能のパソコン(特に画像処理用の部品=GPU)が必要になりやすく、最初の設定はクラウドより手間がかかる傾向があります。
どちらが「正解」ということはありません。手軽に試したいならクラウド、じっくり腰を据えて使いたいならローカル、という大まかな目安で考えるとよいでしょう。具体的な選び方は次の講義(ch02-02)で扱います。
なお、どちらの方法でも、生成物の商用利用・販売を考える場合は、使うサービス・モデル/LoRAの規約・権利の確認が必要です。
手順
- 「クラウド」と「ローカル」の意味の違いを読む
- それぞれの長所・短所を確認する
- 自分は「手軽さ重視」か「自由度重視」か、どちらに近いかを考える
- 結論は出さず、次の講義(ch02-02)で具体的に選ぶ準備をする
よくあるつまずき
- 「どっちが優れているのか知りたい」→ 原因: 優劣で考えている → 対処: 優劣ではなく目的との相性で見る
- 「ローカルにしたいが性能が不安」→ 原因: 必要な性能が分からない → 対処: まずクラウドで試し、後から検討する
- 「クラウドは無料だと思っていた」→ 原因: プランの違いを知らない → 対処: 無料枠と有料枠の規約を確認する
実践課題
実践課題:自分の状況を書き出す
- 目的: ルート選びの前に、自分の環境と希望を整理する
- 取り組む内容: 「使えるパソコンの状況」「手軽さ重視か自由度重視か」を各1行で書く
- 成果物: 状況メモ(2項目)
- 所要時間の目安: 5〜10分
- できたの判定: 2項目とも自分の言葉で書けた
- ヒント: パソコンの性能が分からなくても大丈夫です。「分からない」と書いておけば次の講義で判断できます
チェックリスト
- ☐ クラウドとローカルの意味の違いを説明できる
- ☐ それぞれの長所を1つずつ言える
- ☐ 自分が手軽さ重視か自由度重視かを考えた
まずはColabで試すのがおすすめ
パソコンの性能が分からない場合は、最初からローカル導入で悩まず、まずGoogle Colabで1枚生成するルートをおすすめします。ローカル環境は、画像生成を続けて使いたいと感じてから検討しても問題ありません。
自分のPC性能を確認する簡単な方法
Windowsの場合:
- スタートボタンを右クリックする
- 「タスクマネージャー」を開く
- 「パフォーマンス」タブを開く
- CPU、メモリ、GPUの項目を確認する
GPU欄にNVIDIA製GPUが表示されている場合、ローカル環境を検討できる場合があります。ただし、動作するかどうかはGPUの種類やVRAM容量によって変わります。